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イレッサについて

イレッサは、開発された当初は、がん細胞に働きかけて、正常細胞に対する影響は少ない上に、副作用もほとんどなくて、従来の抗がん剤がきかない肺がんの患者にも効果がある薬として、大いにマスコミから注目を集めたものです。

日本では、承認申請から半年という期間で世界に先駆けて承認されました、そして、保険の適応もすぐに受けています。しかし、実際に使用してみると、急性肺障害などの副作用が一部の患者に見られたり、そのなかには、死者も相次いで報告されました。

これによって、新薬は一転して、危険な新薬として報道されたのです。イレッサは、従来の抗がん剤では効きにくい非小細胞がんの治療に使われて、がんの増殖に関係するチロシンキナーゼという酵素を阻害する働きを持っています。この効果によって、がん細胞の増殖を抑えるといったものなのです。

実際には効果は期待していたほどではなく、がんの進行によって効果が薄れていくことが多いということがわかっています。これは、がんが変異した遺伝子は、複数あって、遺伝子の変異ががんの進行によって増加することで、薬がそれに対応しきれないということが考えられています。

アメリカにおいては、臨床試験の延命効果が得られませんでしたので、実質上は効果のあった患者のみ認めるという中止に等しい規約がなされています。しかし、東洋人や非喫煙者の場合は延命報告もあり、実際に使ってみないとわからないというところがありますね。

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